開運、出世を願うものが誰もが足を運ぶ愛宕神社

東京23区で最も高く自然豊富な愛宕山。この山頂にあるのが愛宕神社(あたごじんじゃ)。徳川家康の命により、勝軍地蔵菩薩を置いたのがその始まりとなります。皇居からはわずか1.5kmの位置にあります。

ご祭神は火神、水神、山神をはじめ大自然のパワーと自然神の力が溢れる清々しい神社です。都心では珍しい神社ですね。主祭神は火産霊命(ほむすびのみこと)という火の神です。

その火の神が恋愛の炎をたきつける恋愛運を上げるご利益もあります。火の神様を祀っていることから、そのことから火で邪気を払う神社でもあります。

仕事運がアップするということで名高い愛宕神社。出世を目指すビジネスパーソンならだれでも承知のパワースポットですね。そして、その仕事運、出世運を左右するのが、『出世の石段』の存在です。

江戸幕府三代目将軍徳川家光時代の日本一の馬術の名人曲垣平九郎(まがきへいくろう)が、この石段を駆け上がり、梅の枝を見事取ることに成功した逸話からきています。家光公は平九郎を賞賛し、彼の名は全国に広まっていきました。

これが『出世の石段』、別名『男坂』と呼ばれるようになった所以です。見上げた瞬間にため息がでるような急こう配な86段の石段が神々しくそびえます。

火の神の力で邪気を払い、『出世の石段』の武勇伝にあやかって開運し、仕事運、出世運を向上させてくれます。数多くの経営者やサラリーマンが、ここ愛宕神社に訪れますが、実は間違えた方法で参拝し、逆に運気を下げてしまうこともあるので注意してください。

まず『出世の石段』を途中で休むことなく、かなりキツいですが登り切ってください。登り切ったら、社殿に向かいます。「二礼二拍一礼」をし、右回りに太郎坊社、福寿稲荷社、大黒天社と拝みます。
この境内は、井伊直弼が暗殺された『桜田門外の変』において、水戸浪士が集結した場所であり、勝海舟が西郷隆盛を誘って『江戸城無血開城』へ導いた会談場所なのです。歴史のターニングポイントにもなった重要地なのです。気持ちが引き締まりますね。

弁財天社のある池では、清らかな水の流れる浄化スポットになっています。鯉でも眺めながらこの池のほとりで心を浄化してみてください。日々の忙しさを忘れ、心を癒してみましょう。クリアになって、閃きがあるかもしれません。

そして、もっとも注意したいのが参拝帰りの方法です。絶対に『出世の石段』から降りないようにしてください。必ず裏口の女坂やエレベーターから神社を出るようにすることです。運気がゼロに戻ってしまいます。『出世の石段』は登り専用です。

これはなぜかと申しますと、前述した『桜田門外の変』で、実行者18人がその階段を下って襲撃に向かったところ、事は成し遂げたのですが、そのうち16人は命を落としたとされるからです。

お昼のランチタイム、気軽にフラッと立ち寄れる位置にありますので、運動と仕事運向上をかねて、ぜひお立ち寄りください。

【愛宕神社】
場所:東京都港区愛宕1-5-3
最寄駅
・日比谷線「神谷町」駅徒歩5分
・銀座線「虎ノ門」駅徒歩8分
・都営三田線「御成門」駅徒歩8分