草薙剣が祀られる熱田神宮

名古屋の人が初詣に足を運ぶ場所といえば、まず頭に浮かぶのは、名古屋市熱田区にある熱田神宮ですね。ここには、いったいどのようなご利益があるのでしょうか。

熱田神宮は、織田信長が桶狭間の戦いの前に戦勝祈願をしたところです。そのおかげでしょうか、信長は桶狭間で見事勝利し、『信長塀』を寄進しました。その『信長塀』は、今出も見ることができます。

ところで三種の神器というものをご存知でしょうか。日本の伝承神話では、天照大神(あまてらすおおのかみ)が、降臨したときに、授けたといわれる鏡・玉・剣のことで、歴代の天皇が継承してきた宝物をさします。

その宝物は、八咫鏡(やたのかがみ)、八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)、そして、草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)を指します。しかし、それらは、皇族はもとより、天皇でさえご覧いただけないといわれ、日本最大の謎の一つともされています。

そして、ここ熱田神宮には、三種の神器の一つ、『草薙神剣(くさなぎのみつるぎ)』がご神体として奉納されていることでも有名です。この宝物は、天皇の武力の象徴とされています。なんとも畏れ多いものが奉納されているのです。

『草薙神剣』が奉納されていることから、最近では、強いパワーを得ることができ、また逆に神刀で悪い縁を断ち切るというご利益があるとされ、決心を揺るがすような人物、事物のエネルギーを断ち切るように参拝することで願いが叶うそうです。

そして、女性には嬉しい美肌のご利益のあるスポットとしても注目を集めています。本殿の東、御田神社の北に鎮座している『清水社』通称、「お清水さま(おしみずさま)」の清水で、顔や目を洗うと美肌効果があるそうです。また、清水の中ほどにある丸い石に杓で3回水を掛けると願いが叶うそうです。

さらに熱田神宮には、日本武尊(ヤマトタケル)と妃の宮簀媛命(ミヤスヒメノミコト)が祀られており、お二人の愛の歴史が残されているといわれ、女性には嬉しい縁結びのご利益もあるそうです。

そのためでしょう。熱田神宮には、結婚式場もあり、結婚相談所までも受けられているのです。神社での結婚相談というのも厳かな感じがして、良縁が期待できそうですね。

また、約6万坪、東京ドームの4倍以上もあります。境内には、合わせると43社も祀られており、年間で70以上の神事、祭事が昔のまま引き継がれています。特に6月に開催される『熱田祭り』には、天皇陛下の勅使が来られるほどの由緒あるものです。

また、熱田神宮内には『聖域』と呼ばれる箇所もあり、そこでは携帯電話の使用や写真撮影が禁止されていますのでマナーを守っての参拝を心掛けてください。特に最もパワーの強い『一之御前神社』では、「天照大神の荒神」が祀られているそうなので、怒りを買わぬよう気をつけましょう。

【熱田神宮】
場所:愛知県名古屋市熱田区旗屋1-10-45
最寄駅
・地下鉄名城線「西高蔵」駅2番出口徒歩5分
・地下鉄名城線「神宮西」駅4出口徒歩10分
・名鉄線「神宮前」駅徒歩3分