日本最古の木造天守閣で尾張を一望、犬山城

木曽川のほとりから眺めると、茂った山の上にそびえ立つ白い城が望めます。彦根城(滋賀県)、松本城(長野県)松江城(島根県)姫路城(兵庫県)と合わせて国宝に指定された城の一つである愛知県の北部にある犬山市にある犬山城、別名白帝城といいます。

天守以外の建造物は取り壊されましたが、このように現在では国宝に指定されています。江戸時代に建造された天守閣が今でも現存します。その天守閣に登り、展望台から外景を臨むと、まるで、天下を獲った気分になれます。息を飲むほどの尾張一帯の風景をお楽しみください。

さて、この犬山城がパワースポットとして話題になっています。犬山城の位置は、木曽川からの地中を流れる気の道、いわゆる龍脈が流れ、大地の気が吹き上がる龍穴(りゅうけつ)の場所だそうです。

日本国内の大きな龍穴とされる場所には、昔から重要な寺社が鎮座しています。その愛知県北部の龍穴にある犬山城は間違いなくパワースポットといっていいでしょう。アナタは、龍穴からの気を感じることができるでしょうか。

天守閣の東方の櫓(やぐら)に囲まれた『大杉様』という御神木があります。今見ると、この杉は枯れ落ちた大木のように見えますが、これは伊勢湾台風の際に、犬山城の身代わりとなり落雷を受け、天守閣を守ったといわれます。

元々は天守閣よりも高くそびえていましたが、落雷のため朽ちたといわれます。今でもしめ縄をして祀ってあります。

このように犬山城は風水上の龍穴に建てられ、この周辺自体がパワースポットとなった城下町になっており、ご利益を授けてくれるスポットがたくさんあります。

まず、犬山城の入り口に位置する赤い鳥居が目印の『三光稲荷神社』です。『宇迦御魂大神(うかのみたまのおおのかみ)』『猿田彦大神』『大宮女大神』で、縁結び、金運アップのご神体が祀られています。天守閣に登る前には必ず参拝したい場所です。ハート型の絵馬が若い女性に人気の恋愛スポットとなっています。

真言宗智山派寺院の寂光院(じゃっこいん)、別名継鹿尾観音(つがかんのん)。紅葉が有名で、本尊は大随求菩薩(だいざいくぼさつ)です。急な山道を登る途中にも多くのご神体が祀られています。

山の頂上に建てられた随求堂では、胎内めぐりをして、菩薩様のありがたみを感じることができます。お年寄り、足の不自由な方のために、簡易のトロッコもありますので、体力に自信のない方をご利用ください。

そして、安産、縁結びのご利益がある針綱(はりつな)神社、男神を祀る田縣(たがた)神社(お隣の小牧市)、女神を祀る大縣(おおがた)神社では、男女にまつわる歴史的祭事が多く催されます。

どうも犬山城周辺は、恋愛に関するパワースポットが多いようです。近年では、それを活かし犬山城下町全体で町おこし的に恋愛イベントを開催することも多くなっています。女性には見逃せないパワースポットですよ。

【犬山城】
場所:愛知県犬山市犬山北古券65-2
最寄駅
・名鉄犬山線「犬山」駅20分
(駅から距離がありますが、賑やかな城下町商店街を通っての道のりですので、さほど距離を感じないと思います)