仏法僧(コノハズク)で有名な鳳来寺で心を清める

愛知県新城市の標高695mの鳳来寺山の山頂付近にある真言宗の寺院である鳳来寺についてご紹介します。利修仙人が開山したと伝えられています。愛知県の鳥、コノハズク(仏法僧)の寺としても有名です。

本堂まで続く参道は、石段です。その石段の数は、1,425段もあり、本堂に行くまでが修行僧になったような気持ちにさせられます。この長い石段を上がっていくと、ゴール手前、心身ともに疲れきったところに、これでもか!と、さらに急な階段になります。

その急な石段を越えると『仁王門』が迎えてくれます。門の左右に金剛力士像が力強く待ち構えているのです。これは、江戸幕府三代目徳川家光によって建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。

本尊は、開山した利修仙人が彫ったとされる薬師如来です。利修仙人は、霊木の杉の木から、薬師如来、月光菩薩、十二神将、四天王を彫刻しました。

利修仙人は鳳凰に乗って、日本全国を飛び回っており、三体の鬼を操ることができる仙人だったそうです。そして、亡くなるときに、その三体の鬼は本堂の地下に封じ込め、結界を張ったとされています。今でも本堂に地下には鬼がいるようです。

文武天皇の病気平癒の祈願を再三命じられたが拒みきれず、鳳凰に乗ってこの地に舞い降り、加持祈祷を行い、功を奏して文武天皇の病が治ったと伝わります。その功によって伽藍が建立されて、鳳来寺、鳳来寺山とされました。

また、徳川家康公が生まれたとき、鳳来寺の本堂に祀ってあった真達羅大将(寅の神)が忽然と消え、家康公が亡くなったとき、再び真達羅大将現れ、家康公は真達羅大将の生まれ代わりだという『寅童子』という伝説が残っています。鳳来寺は家康公と深い縁があったのですね。

パワースポットとしては、中央構造線上に位置しております。以前紹介した百間滝と同じ断層地特有のエネルギーが発せられ、特に鳳来寺山の山頂付近から強力なパワーが出ています。風水的にも龍脈上の地として知られているところです。

仙人が開山した山に、家康公が生まれ変わった真達羅大将が祀られ、中央構造線上にあり、風水の龍脈の地となれば、パワーがないわけがありませんよね。聞いただけで、パワーがみなぎってきそうです。実はここ鳳来寺は、女性にとって嬉しいパワースポットなのです。

徳川家康の生母がこの鳳来寺に訪れたことで、家康公を授かったと伝えられます。そのため、子授けのご利益があるとされます。その他にも、利修仙人の加持祈祷の伝えもあるので病気平癒、健康などのご利益もあります。不妊、病気に悩んでいる方に力を与えてくれそうです。

ただ、ご注意いただきたいのは、中央構造線の地のエネルギーは強すぎて、人によっては、パワー酔いのような状態になることもあるそうです。人によっては、石段を1,425段も登って疲れ切ったところに強いパワーを浴びてフラフラすることもありますので、危ないと思ったら引き返すことも必要です。

【鳳来寺】
場所:愛知県新城市門谷鳳来寺1
最寄駅
・JR東海飯田線「湯谷温泉」駅タクシー20分