伝統的な茅の輪くぐりで厄払い、砥鹿神社

愛知県豊川市にある砥鹿(とが)神社の紹介です。本宮山の山頂、海抜789mに奥宮があります。本宮山は、1,000年もの長きにわたり大木が林立した千古の神山として敬われ、頂上付近の自然林は神域として保護され、愛知県天然記念物に指定されています。山麓に里宮があります。

砥鹿神社の歴史は古く、大宝時代、西暦701年に文武天皇の病を治めるための勅使草鹿砥公宣(くさかどのきんのぶ)が、本宮山の神を迎えて里宮が創建されました。

その後平安時代に入り、三河国の神社では筆頭格の扱いを受け、やがて三河国で最も格式の高い神社に認められ、『三河国一宮』とされる歴史由緒ある神社なのです。そし、この地域を一宮町と呼ぶようになります。

もとともは、太古より本宮山に祀られていましたが、豊川のこの地に移されました。東海地方の総鎮守として、広く朝野の崇敬を寄せられてきました。総檜造りの荘厳な建物で、大己貴命(おおなむちのみこと)をお祀りしており、交通安全、厄除守護、家運隆昌のご利益があります。

そして、あらゆる悩みに対してご神徳を発揮されます。規律を正し、団結力、結束力を高めてくれます。家庭内不和に悩む家庭、もめ事の多い職場の方などはぜひ参拝していただきたいと思います。

広い砥鹿神社の内にはいくつかの摂社もあります。天穂日命(あめのほひのみこと)が祀られている八束穂(やつかほ)神社です。大己貴命の荒神を祀る荒羽々気(あらはばき)神社です。

せっかく砥鹿神社で参拝したら、ぜひとも本宮山山頂にある奥宮にも足を運びたいものですが、登山客もいるようですが、車でなければ行けそうにもありませんので、ぜひとも車でお越しください。ここを歩いて参拝していたと思うと、昔の人はすごいですね。

本宮さんスカイラインを進んでください。ただし、駐車場の利用時間が午後3時半までとなっているのでご注意ください。時間の余裕を持って参拝するようにしましょう。

本宮山は、里宮の北方にそびえる海抜789mの秀麗な山で、東三河地方では、古代から信仰の山として崇められています。山頂の奥宮には、境内に大小の磐座(いわくら)が点在します。磐座とは、神が宿っているといわれる大きな岩の遺物です。山麓には古墳群が分布し、古代から山自体が信仰の対象であったと思われます。

山頂からの眺望は素晴らしく、天候が良好ならば、三河湾はもとより、アルプス連峰、そして、富士山までも見ることができます。富士山を見るポイントは立て看板がありますので、ぜひご覧ください。三河の一宮から日本一のパワースポットである富士山を眺められ、遥拝できるとはすごいですね。

とても立派な赤い鳥居が迎えてくれます。それを抜けると今度は石造りの鳥居が迎えてくれます。拝殿の守見殿神社(もりみでんじんじゃ)、ご祭神は、大己貴命和魂(おおむちのみことのにぎみたま)です。

夏場でも涼しいその場は空気が澄んで癒されます。こちらでは、車祓い、子宝のご利益があるそうですが、この場に来ただけで、神様に近づいたようにも感じます。

【砥鹿神社】
場所:愛知県豊川市一宮町西垣内2
最寄駅
・JR「三河一宮」駅徒歩5分
奥宮は、里宮から車で45分、本宮山登山口から徒歩2時間となります。