尾張開拓の祖「天下明命」を祀る真清田神社

愛知県の北西部にある一宮市、そのアクセスによいオフィス街にある真清田(ますみだ)神社は、近年、パワースポットとして注目を集めている古い歴史を持つ神社です。その広さは、3万平方メートルを超える広さを持つ大きな敷地です。

ご祭神は、天火明命(あまのほあかりのみこと)という、太陽を神格した神様です。力を与え、開墾、農耕を司り、この地域の産業の守り神とされており、岐阜城が建つ金華山を気が発生する源とする祖山とします。

金華山より真南に位置する真清田神社には、金華山のパワーが流れてきているので、たいへん地相のいい場所にあるようですね。岐阜城にもパワーを与えている金華山は昇龍のパワーを持っており、その強力な気が真清田神社にも届いているようです。

戦時中に空襲で焼失した本殿などには、伊勢神宮から特別に御下賜(かし)された古材を使って再建されました。現在では、国の登録有形文化財に指定されています。

さて、ここ真清田神社では、どのようなご利益をいただけるのでしょうか。ご祭神の天火明命は、物事を良い方向に向かわせる力があるので、仕事運、出世運へのご利益があります。ビジネス街にあるということで、ビジネスパーソンもよくここを訪れます。

このように山の気が流れる場所でもあるのですが、実は水の気も強く龍神とも関わりが深い場所のようです。平安時代、弘法大師が雨乞いを祈願した際、ご祭神が八頭八尾の大きな龍に乗って現れ雨を降らせ、以来『水神』として崇拝されたという伝承が残っています。江戸時代には、尾張藩主も晴雨祈願を行っていました。

境内には、その龍神が鎮まったらしい大きな神池があります。そのほとりには、弘法大師が召喚した龍神様を祀った祠もあります。

このように山の気、水の気が出会う場所なので、精神力の強化、願望成就など現実的な願い事を叶えることに向いています。精神力の強化により、自発的に行動できるようになれそうです。引きこもり気味の方には、ありがたい場所かもしれませんね。

境内には霊水が飲める神水舎があります。梁と屋根で囲われたこの場所には、中央に無病息災を祈る井戸があり、左右に井戸を挟むように『霊水』と『おもかる石』があります。霊水はこの地から湧く井戸水です。平安時代には、白河天皇が病気を治したともいわれています。

パワースポットで湧き出る水と聞くと、ワクワクしますね。それを飲むことで物理的にパワーを体感できるので、起こしの際には、飲み忘れることのないようにしてください。また、ペットボトルに霊水を汲んでいくことも可能ですので、ぜひお持ち帰りください。

敷地内に居は、あちこちに常緑樹の楠が植えられおり、常に緑に覆われているのも特徴です。楠とは、子孫繁栄、国家繁栄の象徴ともいわれています。その楠の中にも注目を浴びているものがあります。

元々は1本だった楠が生育途中で2本に分かれた『夫婦楠』、摂社である服織(はとり)神社にある『幸運楠』、1本の楠が根元付近で5つに分かれた『御縁楠』などがあります。待ち受け画像にしてもいいかもしれませんね。

【真清田神社】
場所:愛知県一宮市真清田神社1-2-1
最寄駅
・名鉄線「一宮」駅徒歩8分
・JR「尾張一宮」駅徒歩8分