東京で最も有名な安産祈願といえば水天宮

パワースポットの中には、かなり限定的な祈願を司る神社もあります。その一つが中央区日本橋にある水天宮です。水天宮という神社はいくつもありますが、中央区日本橋の東京水天宮をご紹介します。こちらは安産を祈願する神社です。一生の間になかなか何度も足を運ぶパワースポットではありませんね。

日本で最も混雑する安産祈願の神社といえば、ここ水天宮です。最も混雑するということは、やはりそれだけ信頼されている証拠でもあります。日取りが良かったりすると、かなり混雑する上、長い待ち時間になることもありますので、体調を崩さないように気をつけてください。安産祈願で体調を崩してしまったら本末転倒ですので…。

江戸時代から安産、子授けの神として人々から愛されてきたこの神社には、毎月の戌の日、安産祈願でたくさんの妊婦さん、そのご家族が参拝に訪れます。

社殿も建て替えられ、待合室も利用しやすくなり、妊婦さんの負担をかなり緩和できるように改善もされています。新たな新鮮な気持ちでお参りすることができます。

もとは、福岡県久留米市の鎮守府として祀られてきた神社です。久留米の藩主が、江戸でも久留米水天宮を参拝できるように、と屋敷内に分社を創建したのがはじまりです。それがやがて一般の庶民にも開放され、明治に入り神社にされました。

ご祭神は、天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)。こちらの神様は宇宙の化身と考えられている神様で、天地を創造した万物を司る神様です。ほかにも安徳天皇、建礼門院、二位ノ尼が祀られています。水天宮は、日本の神々の祖先神が祀られているので、子授け、安産に御利益があるのですね。

境内には『子宝犬』という犬の親子の像や、『安産子育て河童』などという育児にご利益がある像が鎮座して、多くの方がそれらの像を撫でています。また、子宝犬の周りには、干支の文字が彫られた玉があり、そこも自分の干支をなでて厄除けのご利益を授かります。本殿参拝の後になでると効果が上がるそうです。

日本には、妊娠5か月目に入った最初の戌の日、妊婦さんが腹帯を巻いて安産祈願のお参りをする習わしがあります。御子守帯(みすずおび)が安産の授与品として人気です。また、帯の授与が男性からだと男の子、女性からだと女の子が生まれるといわれています。

絵馬は一般的に願い事を書いて、その境内に結びつけるものというイメージがありますが、こちらでお求めいただく絵馬は、ちょっと珍しいご自宅に持ち帰ることができる絵馬『福絵馬』です。枕元に飾ることで効果も高くなることで有名ですので、ご参拝で訪れた際にはぜひこちらもお求めください。

安産祈願のほかにも、夫婦円満、家庭全般の守護、水難除け、農業、漁業、水商売の守護としてのご利益、厄災を取り除き開運というご利益も授けてくれますので、ご家族で参拝に出かけたいパワースポットです。

また前述したように、ここのご祭神は、天御中主神が天地を創造(=クリエイト)した万物を司る神様ということで、最近では、新規事業を起こそうとする人や、クリエイティブな仕事をする人たちからも信仰されるようになっています。

【水天宮】
場所:東京都中央区日本橋蛎殻町2―4―1
最寄駅
・都営新宿線「浜町」駅A2出口徒歩1分
・半蔵門線「水天宮前」駅5番出徒歩7分
・日比谷線「人形町」駅A1出口7分