縁結びと厄除けなら、大國魂神社に祈願

東京には、特に格式の高い由緒と歴史高い『東京五社』が、存在します。明治神宮、東京大神宮、日枝神社、靖国神社、そして、府中にある大國魂神社です。ここは武蔵国総社となっています。

総社(そうじゃ)とは、旧国の主要神社の神々を全て集めて祀る神社のことです。平安時代、国司の最初の仕事は、国内すべての神社を参拝することでした。しかし、これは非常に大変で、非効率な業務だったのです。そこで、神々を一か所に集めた神社が総社なのです。

だから、ここを参拝すれば国中の神社に参拝したことになるというとても効率的な神社なのです。大國魂神社を参拝すれば東京と埼玉のすべての神社を参拝したことになるのです。これは行かないわけにはいきませんね。

祀られている神様は、大國魂大神(おおくにたまのおおかみ)。武蔵国の守護神であり、とてもパワーの大きい土地神です。出雲大社で有名な大国主神(おおくにぬしのかみ)と同じ神とされ、縁結び、厄除けのご利益があります。

安産のご利益もあり、安産祈願の絵馬を奉納し、祈願します。そして、無事出産し、願いが叶ったら、お礼に底のない柄杓を奉納する風習があります。

土地神とは、参拝者にいろいろな縁を結んでくれます。東京、埼玉で生まれた方にとってみては、出会い、仕事の縁結びに強力な効果を与えてくれます。境内は都内とは思えないほど自然豊かになっています。参道のケヤキ並木は、国の天然記念物に指定までされています。

大國魂神社の中でも、特に強力なパワースポットがあります。それは、大鳥居横のケヤキの御神木、随神門脇の『鶴石』、『亀石』、拝殿・本殿の面前、本殿裏の銀杏の御神木です。

大鳥居の横にあるケヤキは、樹齢約900年。鳥居をくぐった瞬間に圧倒されるほどの自然のパワーを吸収できます。そして、森の中にいるような並木道の中を進むことで、自然と身も心も癒されていきます。

随神門の両脇にある『鶴石』と『亀石』は、見たところ、鶴にも亀にも見えませんが、これは江戸時代よりも前に作られているそうで、相当の歴史あるものだからでしょう。鳥居ができる前の鳥居に代わる意味合いがあっともいわれています。大昔から、ここを通る人が撫でてきたので、多くのパワーが詰まっていると思われます。

大國魂神社に最も奥まった位置にある、拝殿・本殿前に立つと目に飛び込む朱の色に圧倒されます。緑生い茂った木々の中にある朱色の本殿はまさに荘厳です。特に強いパワーを吸収できますので、心を込めて参拝してください。

また、大國魂神社は関東三大奇祭の一つ『くらやみ祭』でも有名です。ちょっと怖い名称のこの祭り、昔は真夜中に神輿を繰り出したことから、そう呼ばれるようになりました。春に行われる大國魂神社最大のお祭りですので、機会があれば行ってみましょう。

【箱根神社】
場所:東京都府中市宮町3-1
最寄駅
・京王線「府中」駅徒歩3分
・JR武蔵野線・南武線「府中本町」駅徒歩7分