すさんだ心を癒すなら、柴又帝釈天で寅さん気分

正式名称は経栄山題経寺(きょうえいざん だいきょうじ)といいます。日蓮宗の寺院、それがいわゆる柴又帝釈天のことです。なんといっても映画『寅さん』シリーズでお馴染みですよね。近くには『寅さん博物館』まであり、ここに来ると映画の世界に入ってしまった気分になります。

商店の並ぶ参道を進むと、まるで、本当に寅さんやさくら、おいちゃん、おばちゃんに出会えそうな気分に浸れます。柴又は、草団子が名物なので、参拝の帰りに、ぜひお立ち寄りください。

「帝釈天」とは、神様の名前であって、神社の名前ではありません。仏教の守護神を指すそうです。仏様を守る神様なのですね。それを聞いたでけで、なにかものすごいパワーを感じます。柴又では単にここ題経寺を「帝釈天」と指すようです。それほど地元の人たちにとってみると、厳かで大切な場所なのでしょうね。

柴又帝釈天は病気の治癒、不老不死にご利益があります。こちらには浄行菩薩さまが祀られています。体に痛みや病気の気配がある場合、この菩薩さまと同じ箇所をさすってください。痛みや病気が治るそうです。

また、江戸で疫病が発生したときも、日敬上人が病人を治し、疫病を抑えたといわれます。そのとき上人が飲ませたのが『一粒符』という、珍しい「飲むお守り」。そのお守りが今でも置いてあります。有料300円ですが、体に入れるお守りなら、効き目も絶大かもしれません。

柴又には元気なご年配の方が多く見られますが、柴又帝釈天のおかげかもしれませんね。ぜひ、お求めください。不老不死が実現したら驚きますが、体調は良くなりそうですよ。

柴又帝釈天は、このように昔から『不老不死の寺』として有名でしたが、どうやらここは縁結びと恋愛運に効果があるようです。女性なら、観光を兼ねて訪れたいですね。天界にいる帝釈天の奥様は、天界では最も美しい光徳天さまです。天界のおしどり夫婦としても有名なので、恋愛運に効果のあるパワースポットなのですね。

そして、特に障害があったり、ライバルの多い恋愛に効果があるそうですよ。恋敵がいそうな方は、ぜひライバルよりも先にここに訪れて、帝釈天さまのご加護を受けられるといいですね。

そして、無事参拝が済んだら、ぜひ奥の彫刻ギャラリーをご利用ください。拝観料400円が必要となりますが、一枚の板から浮き彫り状に彫られた彫刻には圧倒されます。帝釈天が見守る仏教の世界観が彫られています。庭園観覧といっしょにお楽しみください。

まるで絵本を見ているように、彫刻がストーリー展開をしていますので、字はなくとも、仏様と神様の関係がよく分かります。このギャラリーは意外と知られていないのですが、外国人の方も多く拝観していますので、庭園観覧といっしょにお楽しみください。

お帰りの際には、『寅さん博物館』にお立ち寄り、今見た風景が映画の世界に登場しているのを見ると、セット撮影では味わえないリアルな映画の世界を堪能することができます。

【柴又帝釈天】
場所:東京都葛飾区柴又7-10-3
最寄駅
・京成線「柴又」駅徒歩3分
・北総公団線「新柴又」駅徒歩12分