「東京のお伊勢さん」ともいわれる東京大神宮

今、女性に大人気の東京のパワースポットといえば、東京大神宮です。なぜ、女性から人気があるのか、その理由、ここは、東京で最も縁結びの御利益が授けられる“恋愛成就のパワースポット”だからです。

その昔、結婚式とは各家庭で行われるものでした。実はここ東京大神宮は、初めて神前結婚式が行われた場所なのです。神前で行われる結婚式は目新しく当時はかなり話題になりました。これが、東京大神宮を縁結び神社として有名になった理由の一つでもあります。

明治33年、当時の皇太子殿下(のちの大正天皇)と九条節子姫の挙式が行われたことが最初となります。その後、一般の人たちも結婚式を行えるようになりました。

創設は明治13年、その歴史は神社とすると比較的新しい方です。江戸時代、伊勢神宮への参拝は生涯をかけての夢でした。しかし、江戸からの伊勢の国への道のりは庶民にとってみれば容易なものではありません。

それが明治になって、東京にいながらお伊勢参りができるようにと、伊勢神宮と同じ効果を生む「遥拝殿」として創設されたのが、この東京大神宮なのです。そこまでして、日本人は伊勢神宮に参ることを願っていたのですね。

実は、東京大神宮は創建当時は、千代田区日比谷にあり『日比谷大神宮』と呼ばれていました。ところが、1923年の関東大震災で社殿が焼失してしまい、飯田橋で再建されることになり、『飯田橋神宮』と称され、戦後『東京大神宮』と改められることになります。

東京大神宮での参拝方法は、伊勢神宮と同じ『二礼・二拍手・一礼』となります。また、意外と知られていないのですが、二拍手をするとき、右手を少し下にずらして手を合わせるのが正しい方法ですので覚えておきましょう。

その御利益は、先ほどご紹介した恋愛、縁結びはもちろん、家内安全、学業成就、交通安全、厄除開運、商売繁盛など多岐にわたります。

もちろん現在でも、神前結婚式が執り行われており、幸運のお裾分けをしてもらうために、白無垢姿の花嫁を見にいく恋活、婚活女子の人たちもいるようです。幸せになるためには、幸せのパワーを吸収するのが一番ですよね。

祀られている神様は、伊勢神宮と同じ天照大神と豊受大神、倭比賣命。そして、天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神という『造化の三神』と呼ばれる三人の神様もいらっしゃいます。この『造化の三神』こそが、『古事記』にも登場する“結び”を司る神様なのです。縁結びのパワースポットと言われる所以でもあります。

また境内には、神様に願い事や誓いを書くことができる『願い文』というものがあり、そこに思いを込めて記したら、願が叶うことを込めて、紐で結んで封をします。これだけでも、恋活、婚活女子はキュンとしますよね。

また、広大な敷地内にはハートのマークのようなものが散りばめられているそうです。実はこれ、ハートではなく「猪の目」という魔除けなのですが、その形がハートに見えることから、これを探す女子もたくさん来ているそうです。

まずは、門にある「猪の目」を探してみてください。そして、このマークは意外なところにもあるので、時間をかけて探し回ってみるのもいいでしょう。たくさん見つけて、画像をスマホの保存しておくのもご利益がありそうですね。

【東京大神宮】
場所:東京都千代田区富士見2-4-1
最寄駅
・JR中央・総武線「飯田橋」駅西口徒歩3分
・地下鉄有楽線・南北線「飯田橋」駅B2a出口徒歩5分
・地下鉄東西線・大江戸線「飯田橋」駅A4出口徒歩5分